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[2003.06.03]
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濁々と鋭き牙持ち
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▼Gnutellaの作者、またしてもAOLにアッカンベー(CNET Japan)
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20054897,00.htm
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無駄なもの(waste),無駄なもの?
quote:AOL社の一部門であるヌルソフトは,IM,チャット,ファイル検索などの機能を持つピア・トゥ・ピアのファイル共有ソフト,ワステをこっそり発表し,ウェブページでダウンロード可能にした。だが,24時間を経ずにAOL社はそのリンクを外した。ワステを開発したのはヌルソフトのジャスティン・フランクル。同氏は以前,グヌーテラを開発したときもAOLから差し止めをくい,その後,AOLのIMからバナー広告を取り除く,アルメイジングというソフトをリリースした。
AOLとMSとの和解と云うビッグ・ニュース(ZDNet Newsの記事)のなかで,ヌルソフトの存在も危ぶまれていた矢先,フランクルの牙はえぐるえぐる,愉快愉快。AOLはMSとの和解で,MSと対抗するための武器を持つ必要はなくなったのでは,と云われる。IEと対抗するためのネットスケープはいらなくなるし(ZDNet Newsの記事),WMPと対抗するためのWinAMPの意味も消滅する。だが,かみついてばかり来る飼い犬は,いつまで経っても噛み続けてくる。捨てようとするそのときも。
現在のMP3の隆盛を作ったひとりは,もちろんウインアンプのジャスティン・フランクルである。そして,ナップスター以後のファイル共有ネットワークの基礎をグヌーテラで形作ったのもジャスティン・フランクルだ。今回のワステのリリースも当然彼の意図的な行動であり,暗号化によって外部を一切遮断する,というファイル共有の筋道に乗っ取り,推し進めるものだ。ワステはいろいろなサイトからダウンロードできる。また,濁流は流れ出した(WinAMP.comのフォーラム,スラッシュドット)。(過去記事)
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